ワークショップ「中国基層社会史研究における比較史的視座」のご案内
中国基層史研究会(代表:奥村哲)は、7月に以下の要領でワークショップを開催いたします。中国近現代の大変動を社会の深部から構造的に捉え直そうというのが、基層史研究会の趣旨ですが、そのためには社会のあり方をしっかり把握する必要があります。そして、中国全体やそれを構成する各地域社会の特徴を鮮明にするには、比較は有効な手段です。 こうした観点から、今回は最近刊行された2冊の著書について、比較史の観点から検討いたします。1冊目は笹川裕史『中華人民共和国誕生の社会史』(講談社選書メチエ、2011年)で、四川省を主な舞台として、第2次大戦後の終結から人民共和国誕生までの中国社会の動きを描いています。2冊目は坂根嘉弘『〈家〉と〈村〉 日本伝統社会と経済発展』(農文協、2011年)で、広くアジア諸地域との比較の中で日本の「家」や「村」の特徴を捉え、それが近代の経済発展に如何に関わって来たかを明らかにしようとするものです。この両書について中国史・日本史の双方から報告・コメントを行ない、著者も参加する討論で深めていきます。もう一つは、最近のいくつかの著作・論文をもとにした中国近現代史研究に関する報告を受けて、現状・課題・方法について考え、総合討論につなげていきたいと思います。 是非、積極的なご参加をお願いいたします。 記 主催:中国基層社会史研究会 時: 2012年7月28日(土) 所: 東京大学東洋文化研究所 3階 大会議室 スケジュール: 10:00 開会の挨拶 10:05 第一セクション 笹川裕史『中華人民共和国誕生の社会史』をめぐって 司 会:蒲 豊彦氏 報告者:角崎信也氏 コメンテーター:雨宮昭一氏 討 論 11:45 休憩・昼食 12:45 第二セクション 坂根嘉弘『〈家〉と〈村〉 日本伝統社会と経済発展』をめぐって 司 会:原田敬一氏・丸田孝志氏 報告者:谷本雅之氏・笹川裕史氏 討 論 14:45 休憩 15:00 第三セクション 中国近現代史研究の現状・課題・方法をめぐって(仮) 司 会:山本 真氏 報告者:奥村 哲氏 討 論 16:20 総合討論 司 会:石島紀之氏 17:25 閉会の挨拶 なお終了後に懇親会を予定しています。
by yukiko_sakaida
| 2012-06-02 22:10
| 学術交流
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