中国現代史研究会では2016年度の総会・研究集会(2016年3月26日~27日)において、「文化大革命と中国研究」をテーマとしたシンポジウムを開催することを予定しています(詳細は後日お知らせいたします)。それに先立ち、1月例会ではかつて研究会の代表を務められた安井三吉会員と副島昭一会員にご登壇いただき、文革当時の日本における中国研究や大学の状況についてお話しいただき、3月のシンポジウムと合わせて、文化大革命とそれを取り巻く中国研究の抱える問題について議論を深めていくことができればと考えています。皆様奮ってご参加ください。 日時:2016年1月23日(土) 14:00~17:00 会場:大阪商業大学ネットワークレクチャールーム(図書館4F突き当たりです) 交通:近鉄奈良線「河内小阪駅」より徒歩10分 (http://ouc.daishodai.ac.jp/access/) 報告者: 副島昭一会員「1960年代後半日本の大学紛争と中国文化大革命」 (概要) 文革は私が学部の最終学年から大学院に入った頃に最盛期でした。ちょうど大学紛争(運動の立場からは「大学闘争」)の時期と重なっていました。したがって大学紛争における立場と文革観は関係を持つようになります。 1960年の安保闘争前から学生運動は分裂状態にありました。大きくいえば,日本共産党の影響下にある勢力と反日本共産党系で後者はさらに複雑に分裂して,各時期の当面する政治問題にそれぞれ対応していました。そのような中で東京大学で大学紛争が起こり,多くの学生が立ち上がる中で各派もそれに参加して行きました。文革はこの時期に重なりそれをどう見るかは大きな問題でした。 このような環境の中で私自身の周囲におこったことを中心に当時の状況の一端をお話ししたいと思います。 安井三吉会員 「『文革』期の中国近現代史研究をめぐる断想」 (概要) 「文革」の10年、私は大半を院生として過ごした。したがって、研究や学界の状況についてそれほど理解しているわけではなかった。とはいえ時代を共にした友人たちのうち何人かはすでに鬼籍に入っている。そこで、おそらく一面的になるだろうが、当時自分の書いた文章や参加した研究会・学会などを中心に、思いつくまゝお話して、3月のシンポジウムの前座を務めることができればと考えている。
by yukiko_sakaida
| 2016-01-18 23:36
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