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第二十回両岸四地歴史学研究生論文発表会への報告者募集のお知らせ


 両岸四地歴史学研究生論文発表会は、香港珠海書院亜洲研究中心と台湾の国立政治大学歴史学系、澳門大学歴史学系、そして中国の主要大学を中心として2000年来毎年開催されている、中国近現代史研究(19世紀後半から1950年代を想定)をめぐる大学院生研究フォーラムです(澳門大学は途中から参与して両岸四地と言われるようになりました)。

 これまで、中山大学(第一回)、政治大学(第二回)、復旦大学(第三回)、華中師範大学(第四回)、南京大学(第五回)、北京大学(第六回)、廈門大学(第七回)、浙江大学(第八回)、四川大学(第九回)、上海大学(第十回)、南開大学(第十一回)、北京師範大学(第十二回)、河北師範大学(第十三回)、山東大学(第十四回)、鄭州大学(第十五回)、湖南大学(第十六回)、西南民族大学(第十七回)などで開催され、毎回7080名の大学院生が両岸三地(マカオを含めれば四地)から集まり、最先端の報告をおこなってきました。第七回から、日本の大学院生(三名)、韓国の大学院生、そして第十回からはシンガポールの大学院生の参加が認められるようになっており、各回の様子は、それぞれ下記の『UP』、『近きに在りて』、『中国研究月報』、『北東アジア研究』誌等に示されている通りです。

 ただ、2017年の第十八回は黒竜江省哈爾濱(黒龍江大学)での開催が予定され、日本側でも代表の選定もおこなっていましたが、結局開催されませんでした。その後、会議への日本からの参加は中断していましたが、2019年に第二十回が河南省開封(河南大学)でおこなわれることになり、主催者などとの調整の結果、これまで同様に日本からの大学院生の参加が認められる方向性になりました。本会は国際会議ではなく、あくまでも国内会議ですので、「両岸四地」というスタイルには変更が加えられません。日本はオブザーバー参加するということになります。また、2012年は日中関係の悪化にともない、開催校から日本側に対して参加自粛要請がなされ、諸事考慮の上、論文参加としたということもございました。いずれにいたしましても、将来の東アジア各地の中国近現代史研究を担う、第一線にいる大学院生たちの研究に触れ、また一生の糧となるネットワークを得ることは実に有益なものと思います。また、提出された論文は審査を経て選ばれたものが論文集として刊行されます。

 本年の派遣者は3名を目安とし、準備を進めて参りたいと存じます。候補者につき、自薦・他薦などございましたら、下記までご連絡いただきますようお願い申し上げます。提出された報告要旨を参考に、その内容と報告者全体のバランスを考慮し、世話人が話し合って選定いたします。また、当方よりお問い合わせなどさせていたくこともあるかと存じますので、ご協力のほど、お願い申し上げます。また、派遣経費につきましては、各種奨学金、派遣基金への申請を前提としますが、不採択となった場合には、日本側世話人が可能な範囲でサポートすることを考えております。

連絡先 :川島真  shin_kawashimaawaka.c.u-tokyo.ac.jp

提出書類:氏名・所属・学年、報告題名

報告要旨(日本語1500字/中国語1000字以内。

          日本語、中国語それぞれで作成:論文題名、論文要旨、章立て)

期限  :2019421日(日)

第二十回両岸四地歴史学研究生論文発表会・日本側世話人

石川禎浩・上田貴子・川島真・久保亨・中村元哉

【付】会議の概要

会議期間 2019年9月2022日、実質的な会議は二日間〔変更の可能性あり〕
開催地点 河南大学
論文内容 中国近現代史、中華民国史、中国近現代外交史、史学理論と方法に関わるもの。

     中国語で1000015000字の論文を提出すること。

参加資格 大学院生(博士課程優先。学振PD、博士学位取得者は含まない)

参加人員 3

経  費 現地での宿泊費、食費は原則開催校負担。往復旅費は、原則自費負担。

人員決定 2019年5月末

論文締切 2019715日(中国語原稿)[変更の可能性あり]


【日本側からの派遣者、所属はいずれも会議開催時のもの】
第七回派遣者 :加島潤(東京大学大学院)
        柳亮輔(北海道大学大学院)

        吉見崇(東京大学大学院)

第八回派遣者 :家永真幸(東京大学大学院)

        松村史穂(東京大学大学院)

        鷲尾浩幸(北海道大学大学院)

第九回派遣者 :阿部由美子(東京大学大学院)

        衛藤安奈(慶應義塾大学大学院)

        三橋陽介(筑波大学大学院)

第十回派遣者 :薛軼群(東京大学大学院)

        平田康治(東京大学大学院)

        深串徹(青山学院大学大学院)

第十一回派遣者:金東建(東京大学大学院)

        河野正(東京大学大学院)

        杜崎群傑(中央大学大学院)

第十二回派遣者:阿部由美子(東京大学大学院)

        佐藤淳平(東京大学大学院)

        梁雯(東京大学大学院)

第十三回派遣者(論文参加):

        古谷創(東京大学大学院)

        望月直人(京都大学大学院)

        矢久保典行(慶應義塾大学)

第十四回派遣者:菊地俊介(立命館大学大学院)

        鈴木航(一橋大学大学院)

        松本和久(早稲田大学大学院)

第十五回派遣者:久保茉莉子(東京大学大学院)

        吉井文美(東京大学大学院)[論文参加]

第十六回派遣者:郭玫珂(京都大学大学院)

        菅野智博(一橋大学大学院)

        田瑜(東京大学大学院)

第十七回派遣者:鶴園裕基(早稲田大学大学院)

        松野友美(筑波大学大学院)

        吉田(美馬)芳江(広島大学大学院)

第十八回派遣者:団陽子(神戸大学大学院)[未開催]

        林礼釗(大阪大学大学院)

【参考】

第二回会議の状況 http://www.chuhai.edu.hk/ch/content/news/campus/asia.html 

第五回会議の状況

http://www.univs.cn/newweb/news/campus/xsxw/2004-09-12/11496.html 

第七回会議の状況
 久保亨・川島真「中国近代史研究をめぐる大学院生ネットワーク-両岸三地歴史学研   

究生論文発表会」(『UP410号、200612月、18-22頁)

 加島潤、柳亮輔、吉見崇「第7回両岸三地歴史学研究生論文発表会」

(『近きに在りて』50号、200612月、132-138頁)
 吉見崇「近代から現代へ―第七回両岸三地歴史学大学院生論文発表会参加記」

(国際シンポジウム報告)(『北東アジア研究』12号、91-92頁、20072)
第八回会議の状況

 家永真幸、松村史穂、鷲尾浩幸「第8回両岸三地歴史学研究生論文発表会」

(『近きに在りて』52号、200711月、134-138頁)
第九回会議の状況

  阿部由美子、衛藤安奈、三橋陽介「第9回両岸三地歴史学研究生論文発表会参

加記」(『中国研究月報』6Ⅲ-6号、20096月、37-40頁)
第十回会議の状況
 薛軼群、深串徹、平田康治「第十回両岸三地歴史学研究生論文発表会参加記」
     (『近きに在りて』、56号、200911月、141-148頁)

 第十一回会議の状況

金 東建. 河野 正. 杜崎群傑「第11回両岸三地歴史学研究生論文発表会参加記」

(『中国研究月報』. 654号、20114 3135頁)

 第十四回会議の状況

  菊地俊介、鈴木航、松本和久「第十四回両岸四地歴史学研究生論文発表会に参加して」

      (『中国研究月報』、684号、20144月、44-47頁)

 第十五回会議の状況

  久保茉莉子「第15回両岸三地歴史学研究生論文発表会参加記」

      (『中国研究月報』 695号、20155月、38-43頁)


by yukiko_sakaida | 2019-04-08 01:46 | 学術交流
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