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ワークショップ「半導体とオープンソースから見た中国経済」のお知らせ

 米中間の対立を背景とした半導体製造に関する厳しい輸出規制は、中国のハイテク産業に大きな打撃を与えるとともに、東アジアにおけるサプライチェーンにも少なくない影響を与えつつあります。
 一方でそのような逆境にもかかわらず、一部の中国企業は非先端の半導体の設計や社会実装の分野で確実に技術進歩を遂げているといわれます。同時に、オープンソースの命令セットアーキテクチャであるRISC-Vの利用が広がるなどの注目すべき動きもみられます。
 ただ、このような動きに関して日本での認知度はまだ非常に低く、どのような形で中国企業の技術力を生かしていけるか、という点に関する議論もほとんど進んでいないのが現状です。
 このような状況を踏まえ、私たちは、「半導体とオープンソースから見た中国経済」と題したワークショップを下記の要領で開催いたします。ワークショップでは、中国深圳市を拠点に、ハードウェアにおけるスタートアップの最前線の動きを長年追ってこられただけでなく、中国国内におけるオープンソース・ムーブメントにも詳しいスイッチサイエンス社の高須正和さんを神戸にお招きし、中国電子産業におけるエンジニアリングの最新事情についてお話しいただきます。
 当日は深圳における半導体産業の発展と社会実装に詳しい金沢
大学の秋田純一先生を討論者としてお招きし、半導体とオープンソースという切り口から、これからの中国経済・企業のゆくえおよび日本・アジアに与えるインパクトについて、深く考えてみたいと思います。
 年度末のお忙しいところかとは存じますが、ご関心のある方はぜひ奮ってご参加ください。
日時: 2024年2月27日(火)14時~17時
場所・開催方法: 神戸大学大学院経済学研究科・中会議室(神戸大学六甲台第1キャンパス、第3学舎西)にて対面開催、Zoomによるオンライン参加あり
主催:神戸大学大学院経済学研究科・梶谷懐研究室、科研費(基盤研究A)「中印比較史の創生:データベースに基づく総合的研究」
参加費:無料
報告者ならびに論題:
高須正和(スイッチサイエンス社)「「2020年以降の中国が目指す「エンジニア(研究開発)ボーナス」、半導体とオープンソース標準化の取り組み」」
討論者: 秋田純一(金沢大学)、梶谷懐(神戸大学)
※参加を希望される場合は下記のフォームよりお名前、ご所属、メールアドレスをご記入の上お申し込みください。

by yukiko_sakaida | 2024-02-02 13:36 | 学術交流
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