人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2026年総会シンポジウムのご案内

 以下の要領で、2026年総会シンポジウムを開催いたします。非会員の方で参加を希望される方(対面のみ)は、登録フォーム(https://forms.gle/Hg4XBXhFiuKsHRZb6)にご記入ください。

日時:2026 年 3 月 28 日(土)
場所: 大阪商業大学 ユニバーシティホール「蒼天」
大阪府東大阪市御厨栄町4-1-10
交通アクセス:https://ouc.daishodai.ac.jp/access/
キャンパスマップ:https://ouc.daishodai.ac.jp/campusmap/

日中関係の多層性:「戦後 80 年」からの視点

 2025 年は戦後 80 年にあたる節目の年であったが、日中関係は依然先行き不透明な状況が続いている。
 そもそも、戦後の日中(華)関係は、当事者である中国及び日本が、それぞれ内戦状態ならびに米国の占領下にあるという特殊な状況の下でスタートした。当時の日華間の賠償問題をはじめとした戦後処理の実態については、近年公開された外交文書の解読を通じて、詳細な分析が進んでいる。このような歴史事実の解明は、戦後の日中関係を論じる際の前提を揺さぶりつつある。
 国交回復後、それまで細々と続けられてきた日中間の民間の人的交流が一気に盛んになる。なかでも「旅行」は戦後の日中関係を考える上で重要なテーマの一つである。(観光)旅行のような本来は私的な行動も、日中関係という文脈ではある種の「政治」性を帯びざるを得ないからだ。
 そのことを象徴するのが、さまざまな理由で中国を離れた中国人が日本で活躍の場を広げることを指した「潤日」という用語の流行である。それ自体が多様な層から形成される「潤日」現象が、今後の日中関係にとってどのような意味を持つのか、さらに議論を深めていく必要があるだろう。
 本シンポジウムでは、政府間の外交関係にとどまらず、民間の経済交流やディアスポラ知識人などによっても支えられてきた、戦後 80 年の日中関係の多面性・多層性に改めて目を向け、これからの両国関係のあり方を考える一助としたい。

タイムテーブル:

13:30-13:35 趣旨説明 梶谷懐会員(神戸大学)
13:35-14:25 第 1 報告 団陽子会員(日本学術振興会特別研究員)
「占領期日本の新聞検閲と中国:対華賠償観に関する一考察」
14:25-15:15 第 2 報告 吉澤誠一郎会員(東京大学)
「旅行からみる日中関係史の一側面」
15:15-16:05 第 3 報告 舛友雄大氏(早稲田大学招聘研究員)
「『潤日』現象の現在地」
16:05-16:30 休憩
16:30-17:00 コメント 菊地俊介会員(京都女子大学)
大澤武司氏(福岡大学)
17:00-18:00 総合討論



by yukiko_sakaida | 2026-02-28 14:38 | 月例会・総会案内
<< 中国現代史研究会東海5月例会のご案内 中国現代史研究会東海地区1月例... >>