中国現代史研究会の2008年総会・研究集会の日程・会場、ならびにシンポジウムの概要について、下記の通りお知らせいたします。なお、各報告論題などのより詳しい情報は2008年1月に改めてご案内する予定です。
また、自由論題報告については引き続き募集を行っております。ご関心のあるかたは、11月30日までに報告題目(仮題でも結構です)、要旨(400字程度)を添え、研究会事務局までお申し込みください。応募者多数の場合など事務局で調整させていただくことがありますので、あらかじめご了承ください。 記 中国現代史研究会2008年総会・研究集会 日程 2008年3月21日(金)・22日(土) 場所 KKRびわこ シンポジウム「現代中国農村を問い直す―革命・戦争・近代化―」 (シンポジウム開催は21日の午後になります) 報告者: 高橋伸夫氏(慶應義塾大学) 笹川裕史氏(埼玉大学) 厳善平氏(桃山学院大学) 中国現代史研究会恒例の春合宿では、昨年より「20世紀中国史再考」という枠組みの中で、現代中国に関する重要なテーマを改めて問い直すシンポジウムを企画している。昨年の「ナショナリズム」に引き続き、今回は20世紀の中国農村をとりあげる。 使い古された表現を借りれば、20世紀は戦争と革命の時代であった。中国農村においても、「革命」「戦争動員」といった外部からの圧倒的な力が、かつて「停滞」の代名詞のようにいわれた伝統社会が近代化を遂げていくのに際して重要な役割を果たしたとされてきた。同時に、伝統社会の中に内在してきた「持つもの」と「持たざるもの」の間の緊張関係とその顕在化が、農村および農民が「社会主義化」していくにあたって大きな契機となったことも忘れてはならない。 ひるがえって、改革開放後の中国農村においては、人民公社に代表される「社会主義建設」へのアンチテーゼとして、生産力と貨幣的利益の増大を最大の目的とする「もう一つの」近代化路線が追求されてきた。そして、「国家」による個人の権利保護が不十分なまま、少し前には農村幹部による過酷な費用徴収が、そして今また土地の強制収用の問題がクローズアップされるなど、「持つもの」と「持たざるもの」との緊張関係が「三農問題」という形であらためて先鋭化 してきているようにも思える。 本シンポジウムでは、現代中国の変容は農村・農民への視点を抜きにしては語れない、という問題意識から、20世紀以降の中国農村の歩みを振り返り、そのなかで「変わったもの」「変わらないもの」はそれぞれ何か、そしてこれからの農村はどう変わりつつあるのか、改めて問い直す作業を行う。
by yukiko_sakaida
| 2007-11-11 20:27
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