2009年総会・研究集会について
中国現代史研究会の2009年総会・研究集会の日程・会場、ならびにシンポジウ ムの概要につき、下記の通りお知らせいたします。 記 中国現代史研究会2009年総会・研究集会 日程 2009年3月20日(金)・21日(土) 会場 関西セミナーハウス(京都市左京区一乗寺) 20日(土)14:00~ シンポジウム「中国社会主義を問い直す:<労働>からの視点」 報告: 岩間一弘会員「俸給生活者からみる1920~50年代上海の大衆動員」 小嶋華津子氏「中国工会の課題―人民団体から市民社会組織への模索(仮)」 山本恒人会員「中国の労働者階級の位置―毛沢東体制から現代へ―(仮)」 コメンテーター: 金野純氏・澤田ゆかり会員 司会: 加藤弘之会員 シンポジウム趣旨: 第16回中国共産党大会における「三つの代表論」の党綱領としての採択により、中国共産党は「階級政党」からの脱却を決定的なものにしたといわれている。そして現在、「民工」などの労働者がさらされる劣悪な環境への欧米からの批判に対し、中国政府は、最低賃金制度や労働契約法といった「ブルジョワ的」な諸制度を積極的に整備することによって対応しようとしている。 しかし、ここで次のように問うことが可能であろう。それより以前の中国共産党は、果たして「労働者の党」であったのだろうか? 例えば計画経済期において、都市労働者に対する低賃金政策は、農業部門からの「不等価交換」を通じた資源移転と並んで、重化学工業部門の蓄積に大きな役割を果たしてきたと考えられる。また、文革期においては、調整政策によって急速に増加した「契約工」「臨時工」などの非正規労働者が、やがてその経済的不満ゆえに、政治的「造反派」として動員されていったことが指摘されている。 そもそも、近代中国における社会主義・マルクス主義の中心的な担い手は、それらを「外来思想」として学んだ知識人たちであった。そこに、「労働者」の内在的・主体的な視点はどの程度反映されていたのだろうか。 グローバリゼーションの進展とともに、労働者を取り巻く環境の不安定化が喧伝されるいま、「中国的社会主義」を、労働者の立場から問い直す視点が求められている。 21日 9:00~11:50 自由論題1 第一報告: 広中一成(愛知大学・院) 「戦時期ペキンにおける金属献納運動 -故宮博物院を例に-」 第二報告:李正煕会員(京都創世大学) 「朝鮮華僑織物商の衰退 -万宝山事件を中心に-」 13:00~15:50 自由論題2 第三報告:滝田豪氏(大阪国際大学) 「中国における民主主義観の対立:「自由主義・新左派」論争を手がかりに」 第四報告:王雪萍会員(関西学院大学) 「1950年代の帰国留日学生・華僑と中国の対日外交」
by yukiko_sakaida
| 2009-02-17 22:52
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