中国現代史研究会の2010年総会・研究集会の日程・会場、ならびにシンポジウムの概要について、下記の通りお知らせいたします。なお、自由論題報告を含めた各報告論題などのより詳しい情報はまた改めてご案内する予定です。
記 中国現代史研究会2010年総会・研究集会 日程 2010年3月27日(土)・28日(日) 場所 ホテルクライトン新大阪 1日目 3月27日 14:00~18:00 シンポジウム「1950年代の東アジアと中華人民共和国」 シンポジウム趣旨: 1950年代は、世界的に見れば米ソの対立が緊張・衝突と共存への模索を繰り返しつつ、 北半球における冷戦構造を確立させていった時期である。この過程においては、中華人民共和国の承認問題・朝鮮戦争・日本の再軍備など、東アジアの国際政治の展開が世界全体の枠組みに大きな影響を与えた。また90年代に冷戦構造が基本的に解体したヨーロッパとは異なって、いまなお台湾海峡と北緯38度線での分断が存在していることを考えれば、東アジアにおける「1950年代」は、この地域の 歴史過程において固有の重要性を持っていると言えるだろう。 こうした重要性のゆえに、1950年代東アジアの具体的な諸相については、近年、ホットな研究対象となり、大きく研究が進展している。そこでは、この時期の東アジア地域にかかわった諸国家がどのように現状を認識し、どのような構想を持ち、どのように行動したのか、またそうした政府レベルの動きを補完し、また時に政府の外交をリードした「民間」の動きが国家間の関係にどのような影響を与えたのか、さらにはそうした様々なアクターの動きが相互に作用しあった結果として、どのような国際関係が形成され、以後の世界をどのように規定していったのかといった諸問題について、新たにアクセスが可能となった資料を用いて新たな知見が日々蓄積されている。 そこで本シンポジウムでは、このように多角的な観点から進められている研究が、いまどのような1950年代東アジア像を描きつつあるのか考えてみたい。このように「原点」を考察することは、東アジアの「いま」と「これから」を考える上でも重要な視座を提供してくれるであろう。 第1報告:大澤武司会員(熊本学園大学) 「「人民外交」と「外交経験」――建国初期中国の対日外交を中心に(仮)」 第2報告:服部隆行会員(愛知学院大学・非常勤) 「『兄弟党』と建国初期中国の外交―インドシナ戦争におけるベトナム支援の諸相(仮)」 第3報告:石井 明氏 (東京大学名誉教授) 「1950年代中国外交再考-革命支援・平和共存・ハンガリー事件」 コメント 王雪萍会員(関西学院大学) 山田康博氏(大阪大学) 坂井田夕起子会員(大阪教育大学・非常勤) 司会 田中仁会員(大阪大学) 2日目 自由論題 3月28日〈日〉 9:00~11:50 自由論題〈Ⅰ〉 第1報告:関智英氏(東京大学・院) 「対日協力と建国:伍澄宇を例に」 第2報告:山腰敏寛会員(徳島県立城北高等学校) 「原敬の山東半島還付構想を踏まえて」 13:00~15:50 自由論題〈Ⅱ〉 第3報告:閻和平会員(大阪商業大学) 「建物区分所有と地域共同体(社区)の再編ーーー業主・物業公司・居委会の関係を中心に」
by yukiko_sakaida
| 2009-12-25 19:54
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