カテゴリ:月例会・総会案内( 86 )

12月例会のご案内

1.例会案内

下記のとおり、12月例会を開催いたします。
みなさまへのご案内が遅くなり誠に申し訳ありません。

今回も、7月、9月、11月の例会に続いて岩波新書「シリーズ中国近現代史」の合評会を行います。とりあげるのは第2巻、『近代国家への模索 1894-1925』。
著者である川島真会員にもご参加いただき、合わせて研究報告もお願いしております。年の瀬も迫り諸事ご多忙かと存じますが、みなさまふるってご参加下さいますようお願いいたします。

なお、今回、会場の都合により通常より30分遅れて開始となります。
ご注意いただきますようお願いいたします。

■12月例会

 日時:12月17日(土) 14時30分~17時30分

 会場:神戸大学経済学部中会議室(第三学舎西館一階)

 交通:JR六甲道か阪急六甲から、神戸市バス36系統にて「神大正門前」で下車

 前半:川島真著『近代国家への模索 1894-1925』合評会(14:30~16:00)
     書評報告1(石黒亜維 大阪商業大学)
     書評報告2(川井悟 プール学院大学)
     コメント(川島真)

 後半:川島真会員 研究報告(16:10~17:30)
     報告タイトル「中華民国外交档案から見る日華断交―椎名訪台と田中・大平訪中―」


報告要旨
 台湾では、中華民国档案が部分的に1990年代まで公開されつつあり、日本よりも文書公開が早い。その公開文書には、1972年9月の日華断交関連の文書も含まれている。報告者はその文書を利用して、「中華民国外交档案に見る『別れの外交(日華断交)―椎名悦三郎の訪台を中心に―』」(加茂具樹・飯田将史・神保謙編著『中国 改革開放への転換―「一九七八年」を越えて―』慶應義塾大学出版会、2011年、199-220頁)を公刊した。ここで使用した档案は、服部龍二『日中国交正常化――田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦』(中央公論新社[中公新書]、2011年)でも用いられている。本報告では、これらの公刊物を今一度整理しながら、中華民国外交档案および情報公開請求によって公開された日本側外交文書などに基づいて、日中国交正常化の裏面史とされる日華断交の過程の一部をトレースしたい。この作業は、まさに同時代史的なメディア言説であったり、一部関係者の回想に依拠しがちであった「物語」を再整理する作業でもあった。
 この報告では椎名悦三郎の訪台を主に取り上げるが、いくつかの新しい知見が得られた。第一は、椎名訪台に際しての日華間のチャネルとその訪台を認めるための交換条件である。先行研究では国府側との非公式接触者として、松本彧彦の存在が重視されてきた。だが、実際には松本以外にも多くの使節が訪台しており、また外交ルートでも正式な交渉がおこなわれていた。なかでも、国会議員の水野清の役割と、駐台北大使(および代理大使)の動きが重要であった。
また、交換条件についても、外交档案により明確になった。第二は、日華断交に向けての中華民国側の姿勢である。蒋経国への権力移行期にあった中華民国側は日中国交正常化に「断固たる」姿勢を示そうとしていた。だが、1972年8月のうちから善後措置、つまり断交以後の実務関係継続への意思が見られ、協議がおこなわれていた。これが亜東関係協会と交流協会間の実務関係形成へとつながるのである。第三に、日中国交正常化をおこなった田中総理が蒋介石宛に送った電文の内容(日本語)も明らかとなった。
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by yukiko_sakaida | 2011-12-12 13:49 | 月例会・総会案内

2012年総会シンポジウムのご案内

会場:ホテルクライトン新大阪日程:3月17日・18日

シンポジウム:中華世界における「憲政/民主」の歴史と現在

 中国の政治経済体制について、東アジアのいわゆる「開発体制」国家がそうであったように、一定の経済発展を遂げた後になんらかの民主化の動きが生じる、という予想が、ある時点までは比較的優勢であった。しかし、中国が世界第二位の経済大国を占めるほどの順調な経済発展を遂げた現時点
においても、そのような「民主化」への動きは実現する兆しさえ見えてこない。昨今の「零八憲章」「ジャスミン革命」の後の民主化運動や人権弁護士への弾圧、といった情勢を見ても、そのことは明らかである。
 ここで、典型的な「開発体制」として理解されることの多い、戦後の台湾に目を向けてみよう。戒厳令下の台湾を、独裁的な政治体制と比較的自由な市場経済が共存する権威主義体制として理解するなら、大陸における国民党政権の「訓政」(=「党国体制」)が、そこにある程度ストレートに引き継がれた、という理解も可能であろう。一方で、第二次世界大戦後の短い期間、「憲政」の名のもとに、より民主的な統治を実現しようという動きが国民党内部から生まれてきたことを忘れてはならないであろう。また、その後の台湾の民主化が、国民党主導の下、中華民国憲法体制の枠組みの中で行われたことにも留意すべきであろう。
 このような、大陸から台湾に受け継がれた中華民国という政治体制における、「訓政」から「憲政」への、必ずしも単線的ではない移行過程について改めて問い直すことは、今後の中華人民共和国における民主化の可能性や、「党国体制」のゆくえなどを考える手がかりにもなるのではないだろうか。
 今回のシンポジウムでは、昨年の「中国における『議会』の可能性」の問題意識を引き継ぐ形で、中国大陸および台湾における、統治のあり方をめぐる連続性と断絶性に着目し、中華世界における「憲政」「民主」の可能性について、改めて検討を行いたい。

報告者: 石塚 迅氏、金子肇会員、松田康博氏
コメンテーター: 中村元哉会員、若松大祐会員

*18日の自由論題は現在募集中です。
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by yukiko_sakaida | 2011-11-21 13:49 | 月例会・総会案内

11月例会のご案内

例会案内

下記のとお11月例会を開催いたします。
今回も、7月、9月例会に続いて岩波新書「シリーズ中国近現代史」の合評会を行います。
とりあげるのは第1巻、『清朝と近代世界 19世紀』。著者である吉澤誠一郎会員にもご参加いただき、合わせて研究報告もしていただきます。みなさま万障お繰り合わせ
のうえ、是非とも参加下さいますようお願いいたします。

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日時11月19日(土) 14時~17時

会場:大阪商業大学 U-メディアセンター(図書館) 4F ネットワーク・レクチャールーム
交通、アクセスキャンパスマップ: 前半:吉澤誠一郎著『清朝と近代世界 19世紀』合評会(14:00~15:30)
   書評報告1(土居智典 長崎外国語大学)
   書評報告2(岡本隆司 京都府立大学)
   コメント(吉澤誠一郎)
   質疑応答、自由討論

後半:吉澤誠一郎会員 研究報告(15:40~17:00)
   報告タイトル「スウェン・ヘディンと中国」

【要旨】
 スウェーデンの探検家・地理学者であるヘディン(Sven Anders Hedin,1865-1952)は、八面六臂の活躍を見せた生涯の経歴のなかでも、中国と密接な交渉を持っていたといえる。
しかし、その詳細については、まだ多くの謎がある。そこで、本報告では、ストックホルムに保管されるヘディン関係文書の初歩的調査を踏まえて、問題の所在を確認し、今後の研究の手がかりとしたい。
 ヘディンは、ベルリン大学でリヒトホーフェン(Ferdinand Freiherr von Richthofen)に学んだ。
リヒトホーフェンはいうまでもなく、中国大陸の地理学的調査で名を馳せ「絹の道」という概念を今日に残した人物である。ヘディン自身が19世紀末に行った中央アジア調査は、その地域をめぐる国際的角逐「グレート・ゲーム」の最終段階と重なる時期に行なわれている。ヘディン自身が特段に政治的使命を帯びて調査したとは言えないかもしれない。しかしロシア政府やインド政庁、そしてチベット政権がヘディンに示した態度は、緊張した政治情勢と不可分であり、ヘディンがそのことを意識していなかったはずはなかろう。
 1927年には、中国・スウェーデンの共同調査による西北科学考察団の結成がなされた。
それは実質的にはヘディンの調査隊ではあったが、その結成・調査にあたっては、中国の学術界や現地政権から様々な異論が提出されていたことが注目される。また、1933年には南京国民政府から新疆に通じる道路開発について依頼を受けた。このような国民政府とのつながりは、日中戦争期のヘディンの姿勢にも大きな影響を及ぼしている。他方で彼が戦争中においても居延漢簡の研究の進展について気にしていたことから、依然として学術的な関心を強く持っていたことがわかるのである。
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by yukiko_sakaida | 2011-11-05 22:49 | 月例会・総会案内

2012年度総会・自由論題報告募集のお知らせ

中国現代史研究会は、2012年度総会・研究集会を、来年の3月17日および18日の両日に開催いたします。つきましては、二日目(18日)に予定されております自由論題報告を、下記の要領で募集いたします。報告をお考えの方は、ぜひ奮ってご応募ください。



日時:3月17(土)、18日(日) (自由論題報告は2日目になります)
場所:クライトン新大阪報告時間:お一人当たり1時間半程度(質疑応答・討論を含む)

募集締切:11月末日
連絡:上田貴子会員 uedanota#kindai.ac.jp
高屋和子会員 ka10taka#ec.ritsumei.ac.jp  (#を@に変えてください)
*連絡はできるだけE-mailでお願いいたします。
その他ご存知の事務局員にご連絡頂いても結構です。
*応募者が多数の場合はご報告頂けない場合もございます。ご了承下さい。
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by yukiko_sakaida | 2011-10-10 23:01 | 月例会・総会案内

9月例会のご案内

日時:9月24日(土) 14時~17時

会場:大阪大学会館会議室  アクセスマップ  キャンパスマップ   

前半:石川禎浩著『革命とナショナリズム 1925-1945』合評会(14:00~15:30)
     ・根岸智代会員(大阪大学大学院) 書評報告①
     ・副島昭一会員(和歌山県立図書館) 書評報告②
     ・石川禎浩会員(京都大学) コメント
     ・自由討論

後半:石川禎浩会員 研究報告(15:40~17:00)
      報告タイトル「中共“一大”史研究の資料問題について」


【要旨】
 1921年に開催された中国共産党第一回大会(中共“一大”)にかんする研究は、1949年以降の中国で、特別な意味を付与されてきた。それゆえに、“一大”に関する研究の歩み自体が研究の対象となり得るほど、人民共和国期の政治の影響を強受けても来た。中共“一大”を特別視する状況は、党創立90周年にあたる今年において、またも現出したが、残念ながら、“一大”の重要史料の
いくつかは、それへの資料批判がなされぬまま、今なお不確かなテキストが横行し続けている。考証と称する“一大”研究も、実はそうした資料批判をなおざりにした既成テキストの比較・検討である場合が多い。
 本報告では、“一大”の重要史料にあたる三つの資料を素材に、それら資料の生成・編纂(改竄)・発表の過程を跡追い、1949年以前、人民共和国初期、改革開放期の三つの時期の“一大”にかんする研究状況・資料状況を俯瞰する。
三つの資料とは具体的には“一大”代表のひとりが書いた「陳潭秋の回想」、張作霖のソ連大使館捜索事件(1927年)のさいに押収されたと言われる「キセレフ(葛薩廖夫)の中共簡史」、そして「1929年12月の董必武の何叔衡あて書簡」である。これら資料の来歴や公表過程をたどることによって、いわゆる中共“一大”に関する考証研究とは、最終的にはそれら資料の編纂過程を分析する研究、つまりは、人民共和国期の中共党史研究の歩みを理解した上での史料学的検討に行き着くことが理解されるであろう。すなわち、中共“一大”研究、あるいは広く中共党史や中国政治史研究に必要とされるのは、「隣家に子猫が生まれた」の比喩(スペンサーの言葉で、社会的意味のない事象を指す。その後、「隣家に子猫が生まれた」に類することは歴史事象ではないという意味に転じて、
浮田和民、梁啓超らに愛用された)を用いるならば、「隣家と共に子猫の数を数える」ことで満足せず、「隣家がなぜ子猫の数にこだわるのか」「なぜ子猫の数え方が変わったのか」にまで目を向けることなのである。
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by yukiko_sakaida | 2011-09-09 08:46 | 月例会・総会案内

7月例会のご案内

例会案内

以下の日程で7月例会を開催いたします。今回は、昨年岩波書店から刊行されました「シリーズ中国近現代史」のうち第2巻、『社会主義への挑戦 1945-1971』の合評会を行います。著者の久保亨会員にもご参加いただきますので、みなさま万障お繰り合わせのうえ、是非とも参加下さいますようお願いいたします。

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日時:7月9日(土) 14時~17時
会場:神戸大学経済学部中会議室(第三学舎西館一階)
交通:JR六甲道か阪急六甲から、神戸市バス36系統にて「神大正門前」で下車

前半:久保亨著『社会主義への挑戦 1945-1971』(岩波書店)合評会
     ・加藤弘之会員(神戸大学) 書評報告①
     ・和田英男会員(大阪大学大学院 書評報告②
     ・久保亨会員(信州大学) コメント
     ・自由討論

後半:久保亨会員 研究報告
     報告テーマ「1950年代の中国綿紡績業」

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なお、岩波新書「シリーズ中国近現代史」他の巻につきましても、各著者である会員を
お招きして、今後下記の日程で合評会を開催する予定でおります。請うご期待下さい。

■9月例会 9月24日(土)
  石川禎浩著『革命とナショナリズム 1925-1945』
   評者:副島昭一会員 他

■11月例会 11月19日(土)
  吉澤誠一郎著『清朝と近代世界 19世紀』
   評者:岡本隆司会員 他

■12月例会 12月17日(土)
  川島真著『近代国家への模索 1894-1925』
  評者:川井悟会員 他
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by yukiko_sakaida | 2011-06-27 10:18 | 月例会・総会案内

5月例会のご案内

日時:5月28日(土) 14時~17時会場:大阪商業大学(U-メディアセンター(図書館)4F ネットワーク・レクチャールーム)
 
報告者1:若松大祐会員(京都大学研修員、学振PD)
「中華民国の自己像と雑誌『光華』:中華児女から新台湾人へ(1976-1999)」

【要旨】中華民国は第二次大戦後において、自己像を中国から台湾へ変えた。その際、官製の対外宣伝媒体は、どのようにして自己像の変化を整合的に説明したのか。本報告の目的は、特に『光華』という雑誌の記事への分析を通じて、この問いを解明することにある。戦後の中華民国政権は、自らの存在の正当性を内外に主張してきた。中華民国は対外宣伝に関する官製媒体を幾つか創設する。国際的な活動空間の確保のため、外務より「僑務」を重視したこともあって、1976年に『光華』が創刊され、以後の代表的な対外宣伝の官製媒体になった。2006年1月に『台湾光華』に改名して、現在に至る。本報告では、『光華』という官製メディアが、新聞局という連続する同一の出版者において、自己像を自由中国や正統中国から如何にして台湾そのものへ転換したのか。現代台湾史における自己像の変遷について、特に官製の論理における連続性を解明したい。

報告者2:村田省一会員(神戸大学大学院人文学研究科)
「植民地時期台湾における住民の地方行政参加 植民地時期後期の地方水道建設事業を例にして」

【要旨】日本植民地時代の台湾においては、1920年に地方行政改革が行われ、地方行政団体が整備される中で、日本の地方議会を参考にした協議会が各地方に設立された。しかしながら地方行政に対する台湾総督府側の影響力は依然といて非常に強大で、台湾人地方住民が地方行政に制度的に参画する場であった協議会は、当初は構成員が全て官選であった上に地方行政政策への決定権を持たない等、地方自治の観点からは極めて不十分なものであった。 台湾人住民の地方政治参加はこうして依然として大きく制限されていたが、一方で困難な制度的条件下においても、台湾各地において台湾人住民側は地方行政に対してなお、限られた制度的な手段を駆使する事で主体的な参加を模索していた。今回はこうした点を、1920年代以降に台湾の地方において建設が進んだ水道事業を例に取り上げて考察したい。植民地時期台湾の水道事業研究については、今まではどちらかと言えば建設技術的なトピックが主で、社会的、政治的観点からの考察はまた為し得る余地がある。水道事業の考察を通じて、当時の地方住民側は時として、植民地当局側が当地のための用意した諸制度をむしろ積極的に利用する事で、地方の利益を(限界があるとはいえ)主体的に達成しようとした形跡が見えてくると思われる。
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by yukiko_sakaida | 2011-05-16 08:14 | 月例会・総会案内

※プログラム変更のお知らせ

 19日に予定されていますシンポジウム「中国における「議会」の可能性」につきまして、以下の報告が追加されることになりましたので、お知らせいたします。なお、シンポジウムの開始・終了時刻には変更はございません。

第3報告:西村成雄 会員(放送大学)「1946年民国政治:憲法制定権力の正統性流出」
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by yukiko_sakaida | 2011-03-18 13:34 | 月例会・総会案内

会員のみなさま

2011年3月11日に発生した東日本巨大地震による甚大な被害に遭われた皆様の苦哀に対して心よりお見舞いもうしあげます。また原発の損傷とエネルギー需要のひっ迫から立ち直り,一日も早い生活基盤の回復を願っております。

3 月19日~20日の研究大会と総会につきましては,前者が本会の研究活動のもっとも重要な柱であること,また後者は研究会事務局が一年の活動および来年度の方針について会員に対してきちんと説明し,研究会としての活動の意義を確認するための重要な機会であることから,予定通り開催することを検討中です。

ただ開催の場合につきましても、個々の報告者・コメンテーターにつきましては,やむを得ざる事情により交代ないし調整が必要となる事態も予想されます。この点につきましても,本研究会のームページにて随時掲載いたしますので,ご確認くださいますようお願いいたします。
会員のみなさまのご理解とご支援をお願いもうしあげます。

中国現代史研究会事務局(2011/3/16)
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by yukiko_sakaida | 2011-03-16 10:08 | 月例会・総会案内

中国現代史研究会2011年総会・シンポジウムのご案内

1. 1.中国現代史研究会2011年総会・シンポジウムのご案内2. *先日お知らせしました、2011年総会・シンポジウムについて、再度ご案内いたします。出席をお考えの方でまだご連絡をいただいていない場合は、2月15日(火)までに k.modernchina[a]gmail.com 宛にご送付くださいますよう、お願いいたします。
会員の皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 今年も中国現代史研究会では、下記の要領にて総会・シンポジウムを開催いたしますので奮ってご参加ください。

〈1〉プログラム
日時:2011年3月19日(土)~20日(日)
場所:ホテルクライトン新大阪(〒532-0011 大阪市淀川区西中島2-13-32) 

3月19日〈土〉13:40~
受付開始14:15 - 14:45
総会15:00 - 19:00 
シンポジウム19:15 ‐21:00
懇親会

【シンポジウム テーマ】中国における「議会」の可能性

【趣旨】  「人民の前衛党」を標榜し、「人民の意志」を正当性の根拠として 人民共和国を成立させた共産党は、建国後、各級の人民代表大会を組 織して形式的な正当性を調達しつつ、実際には、各級人民代表大会と そのもとで組織される政府を内側からコントロールする形で独裁を維 持してきた。毛沢東期には、社会の公民権をもつ構成員が「人民」と して均質であることを建前としたこともあって、このような政治体制 が問題とされることは少なかった。  しかし改革開放以来、社会が多様性を増し利害関係が複雑化してい る中で、この政治体制のもつ構造的な問題は次第に表面化してきてい る。党・国家は、すでに「人民の意志」を独占的に解釈・決定しうる 状況にはなく、国民に強制する能力も急速に失っているように見える。 だとすれば、論理的に言えば、社会内の複雑な利害関係を調整し、か つその調整を当事者に強制するためには、議会での議論と議決が欠か せないであろう。長らく「ゴム・スタンプ」と揶揄されてきた人民代 表大会に改めて注目が集まっていることには、おそらくこうした状況 が背景としてある。  しかし一方で、清末以来およそ100年の歴史を顧みれば、この社会 には安定して議会が機能した時期がないことも事実である。これはな ぜなのだろうか。中国がおかれてきた国際環境に原因があるのだろう か。政治文化、あるいは社会の性格の問題として考えるべきなのだろ うか。こうした視点から中国における議会の可能性を考えることは、 現在とこれからの中国を捉える上で必要であろう。以上から、今回の シンポジウムでは、人民代表大会の今日における変化を視野に収めつ つ、中国における「議会」の歴史的な在り方について考えてみたい。

【シンポジウム】15:00-

シンポジウム趣旨説明 
第1報告:加茂具樹 氏(慶應義塾大学)
   「現代中国政治のなかの人民代表大会―党の領導と民意の集約―」
第2報告:深町英夫 氏(中央大学)     
「民国政治体制の歴史的意義」
コメンテータ 滝田 豪 会員(京都産業大学)渡辺直土 会員(近畿大学)
質疑応答・討論司会 西村成雄 会員(放送大学)

3月20日〈日〉
9:00~ 自由論題〈Ⅰ〉
第1報告:楊 韜 会員(名古屋大学博士課程)
「近代湖南における雅礼協会の活動について」
第2報告:福士由紀 氏(総合地球環境学研究所・研究員)   
「農村社会と風土病―1950~60年代雲南省における日本住血吸虫症対策―」

13:00~15:50 自由論題〈Ⅱ〉
第3報告:松村史穂 氏(東京大学・院)
「1960年代半ば中国における食糧買い付け価格の引き上げをめぐって」
第4報告:辻 美代 会員(流通科学大学)
「中ロ経済関係の深化-木材貿易を中心に(仮題)」
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by yukiko_sakaida | 2011-02-27 16:33 | 月例会・総会案内