【ご案内】 「21世紀課題群と東アジアの新環境」第1回シンポジウム 「この50年の歩みを共に考える―それぞれの出来事をいま振り返る意味」 【趣 旨】 今から遡ること50年前の1972年は、沖縄が本土に復帰すると共に、日中の国交が回復した戦後の節目となる年であった。戦災復興から高度成長を遂げた戦後日本は、その数年前に開催された大阪万博が象徴したように、対内的には安保闘争や公害問題等を抱えつつも、世界第2位の経済大国としての「繁栄」を謳歌していた。しかしその一方で、冷戦体制下でベトナム戦争は泥沼化し、また地球規模での環境問題への関心の高まりは国連人間環境宣言の採択へと結実する。これら一連の出来事が内包していた根本的な諸課題は、半世紀後の2022年の現実とそのまま地続きであることをいま改めて思い起こしたい。 そこで本シンポジウムでは、これまで十数年以上にわたり東アジアでの学術交流に取り組み続けてきた大阪大学中国文化フォーラムの活動の蓄積を活かし、異なる専門領域の若手研究者たちが協働してこの50年の歩みを共に振り返ることで、コロナ禍やウクライナ侵攻後の混乱が続く中で、いま私たち一人ひとりが考えてゆくべき事柄を共に分かち合い、未来を展望していきたい。 日 時:2022年10月29日(土) 13:00~16:30 場 所:オンライン開催 with Zoom 参 加:要申込・無料 言 語:日本語 主 催:大阪大学グローバル日本学教育研究拠点・拠点プロジェクト「21世紀課題群と東アジアの新環境:実践志向型地域研究の拠点構築」 共 催:大阪大学中国文化フォーラム 大阪大学人間科学部・人間科学研究科創立50周年記念事業委員会 【プログラム】 開会挨拶:三好 恵真子(大阪大学人間科学研究科)(13:00~13:05) 第一部 <基調報告> 歴史的出来事から現在への射程(13:05~14:35) 司会:三好 恵真子(大阪大学人間科学研究科) 報告① 沖縄復帰50年と戦後日本社会(13:05~13:35) 「写真家 東松照明が伝えようとした復帰前の沖縄の現実――平和憲法を持つ「祖国」の退廃への葛藤と責任」 吉成 哲平(大阪大学人間科学研究科DC) 報告② 日中国交正常化50年と戦争認識(13:35~14:05) 「国交正常化以降の日中戦争研究の動向と戦争認識の変化」 鄒 燦(南開大学日本研究院) 報告③ 日台断交50年と在日華僑(14:05~14:35) 「在日華僑の1970年代――断交/国交正常化後の華僑組織と「二つの中国」問題」」 岡野 翔太(大阪大学レーザー科学研究所) ―休憩(10分)― 第二部 <話題提供> 社会転換期に暮らす生の営為(14:45~15:30) 司会:林 礼釗(大阪大学人間科学研究科) 話題① 躍進する中国経済とビジネスモデルの転換(14:45~15:00) 「中国家電産業の発展と日系企業」 衛 娣(愛知大学国際中国学研究センター) 話題② グローバル化する中国の大気汚染に向き合う人びとの眼差し(15:00~15:15) 「大気汚染を巡るメディア報道の変遷と市民のリスク認知」 許 俊卿(大阪大学人間科学研究科DC) 話題③ 社会の荒波を生き抜く中国農民の直向きな姿(15:15~15:30) 「激動する時代を生きる農民一人ひとりの葛藤と主体的選択」 張 曼青(大阪大学人間科学研究科DC) ―休憩(10分)― 第三部 <全体討論> それぞれの出来事をいま振り返る意味(15:40~16:25) ファシリテーター:林 礼釗(大阪大学人間科学研究科) パネリスト:第一部、第二部の報告者6名 ディスカッサント:許 衛東(大阪大学経済学研究科) 小林 清治(大阪大学人間科学研究科) 周 雨霏(帝京大学外国語学部国際日本学科) 閉会挨拶:田中 仁(公益財団法人東洋文庫研究部・大阪大学名誉教授)(16:25~16:30) [参加申し込み方法] 参加をご希望の方は、QRコードまたは以下のURLよりお願い致します。 (締めきり10月28日(金)) https://forms.gle/ro4pe9ASwhXzMsg16 問い合わせ先:emako[a]hus.osaka-u.ac.jp ————————————— #
by yukiko_sakaida
| 2022-09-03 18:09
| 学術交流
会員各位
季節も初夏となりましたが、皆様ご健勝の事と拝察いたします。 さて6月の中国現代史研究会東海例会を、ハイブリッド( ト)で以下のように行いたいと思いますので、 日 時:6月18日(土)1時半~4時半( 場 所:愛知大学車道校舎K902教室(9階) 地図 土屋洋氏(名古屋大学) 「中国共産党根拠地の歴史教科書―序論―」 馬場毅氏(愛知大学名誉教授) 「柏原文太郎とアジア-生い立ちから戊戌政変前後まで-」 参加される方は、6月13日(月)までに野口宛(ototati 連絡ください。その際対面で参加されるか、 さい。 送りします。 は、zoomによるリモートになることをお含み置き下さい( します)。 #
by yukiko_sakaida
| 2022-05-20 12:46
| 東海地区例会案内
最近新型コロナウイルスの感染もピークの峠を越えつつあるようで
お元気の事と拝察いたします。さて4月の中国現代史研究会東海例 試みとしてハイブリッド(対面とzoomによるリモート)で以下 思いますので、奮ってご参加ください。 日 時:4月16日(土)1時半~4時半(zoomの場合は1時20 場 所:愛知大学車道校舎K902教室(9階) 報告
大澤肇氏(中部大学) 『近代中国における学校教育の政治社会史』に向けて 岡崎清宜氏(愛知県立大学非常勤講師) 清末民国と銭荘 参加される方は、4月11(月)までに馬場宛(babata@v 絡ください。その際対面で参加されるか、リモートで参加されるか い。リモート参加の方は後ほどzoomのパスワードなどと報告者 りします。なお今後のコロナ感染の状況により会場が使用できなく zoomによるリモートになることをお含み置き下さい。 (その際は #
by yukiko_sakaida
| 2022-03-11 18:50
| 東海地区例会案内
オンラインイベント 中国のオープンソースムーブメント:その現状と可能性 2,3年、中国におけるオープンソースムーブメントが活発化しています。もともと、中国では、知的財産権の重要性が社会や企業で十分に理解されていないまま、既存の製品やアイディアなどのコピーを繰り返すことで事実上「共有」し、新製品の開発にかかるコストを大幅に節約する、という状況が広く見られました。ハードウェアハッカーのバニー・ファンはこの自然発生した知識共有を、「公开GongKai」と呼んでいます。 しかし、近年では、多くの中国企業が、知的財産権の重要性をきちんと理解したうえで、企業戦略としてオープンソースに注力するようになっています。また、政府もオープンソースのライセンスの法的整備を進めたり、オープンソースムーブメントに関する公的な財団を設立したりして、中国発のOSSライセンスが世界標準となることを支援する姿勢を明確にしています。その結果、中国では特に、オープンソース文化に憧れる若者が急速に増えており、GitHubの利用をみても、中国からの利用者は米国に次ぐ規模となっています。 また、米中間の貿易摩擦が激化して以降、中国では政府による輸出規制に左右されないオープンソース開発に注目が集まっているという背景もあります。オープンソースムーブメントは国家間の政治的対立を相対化しつつ、グローバルなイノベーションを促進する可能性を持っているのです。 残念ながらこういった動きは日本国内ではほとんど知られておらず、日本の企業や技術者がどのような形で関与できるのか、という議論も行われていないのが現状です。 今回のイベントでは、オープンソースムーブメントおよび中国のイノベーションに精通した識者の方々にお声掛けして、いま中国とオープンソースムーブメントに何が起きているのか?日本に住む私たちにとってどんなインパクトがあるのか?といったことをじっくり議論したいと思っています。 この問題に関心を持つ方々の積極的なご参加をお待ちします。 開催日時:3月15日(火)19時-21時 開催方法:Zoomによるウェビナー 参加申込フォーム:下記サイトからお申込みください。 パネリスト(敬称略) 高須正和(早稲田大学) 山形浩生(翻訳家) 八田真行(駿河台大学) 伊藤亜聖(東京大学) 牧兼充(早稲田大学) 司会: 梶谷懐(神戸大学)、高須正和 言語: 日本語 参加費: 無料 主催:神戸大学現代中国研究拠点 #
by yukiko_sakaida
| 2022-02-27 10:48
| 学術交流
3 月 12 日(土) 13:45-17:30 シンポジウム 曖昧さの中の日中文化交流とその「蜜月」 趣旨説明 坂井田夕起子会員(愛知大学) 第 1 報告 榎本泰子氏(中央大学) シルクロードブームの歴史的意義 第 2 報告 晏妮氏(日本映画大学) 映画交流の文脈からみる文革後の日中映画の蜜月 第 3 報告 和泉司氏(豊橋技術科学大学) 日華断交後の邱永漢―日本語作家が語り、描いた「日本の海外」について 「日中友好二千年」と「不幸な一時期(の戦争)」といった表現は、1972 年の日中国交樹立以来、多くの場面で使われてきた。実際、1972 年以前の「民間」交流の時代は、日本側が思うような「民間」交流ではなく、中国政府が積極的に日本との交流を望み、経済・文化など多方面での演出をした交流であったことは、日中関係史や外交史の多くの研究成果から明らかになっている。 そのような中国政府と日本の民間側の複雑な交流の基礎があったことで、国交樹立以後の日本と中国の間には、「蜜月」と呼べる時期をもつことができた。日本では NHK の伝説的な番組『シルクロード』の撮影が実現して人気を博し、1980 年代には井上靖原作の映画『敦煌』の中国ロケも行われるなど、日本と中国は新たな文化交流の時代を経験することができた。 現代の日本の若者には想像もつかない、かつての「日中蜜月」の時期は、戦前に中国と関わりがあった日本の文化人や、戦争への贖罪意識のある企業人たちの利益度を外視した活動の存在が大きかった。ただし、戦争への贖罪意識をもたずに、戦前からの「日華親善」を引きずったまま、「日本文化の源流」として実態のない中国をイメージし、現実の中国を見る視点に欠けた人々も少なくなかった。冷戦という枠組みの中で、日本人が意識せずに済んだ台湾や香港への贖罪意識は、日本で活躍する台湾・香港出身者の存在を複雑なも のにした。 他方、中国の側でも、日中の「蜜月」は文化大革命による経済的文化的な遅れを取り戻す努力の一環であり、政府は冷戦時期に処理することができなかった課題を「曖昧」にしたまま、日本との交流を優先する危うさをともなっていた。 では、中国が 21 世紀の経済大国となり、政治的な対立を顕在化させることさえ畏れなくなった中国と日本の文化交流は、どのようになっていくのであろうか。本シンポジウムでは、近年の研究成果にもとづき、日中「蜜月」時代の文化人たちの活動を、「曖昧さ」や矛盾を抱えたものとして振り返り、今後、グローバル化する世界の中でより強くなっていくであろう中国の文化的ヘゲモニーについて考える材料を提供したい。 #
by yukiko_sakaida
| 2022-02-08 23:51
| 月例会・総会案内
|
カテゴリ
フォロー中のブログ
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||